2012年6月2日土曜日

ポンプ車操法を終えて

消防団の大きなイベントの一つが終了しました。

この時期に消防で集まると、話題は操法のこと。

「緊張しとったなぁ…」、「歩数が合わんかった…」、「動作は揃っとったで…」、「タイムはよかったでぇ…」、「真っ直ぐ伸びてなかったなぁ…」、「ヤリ残した感が…」 などなど、“操法談議” に花が咲きます。

でも、残念ながら、審査結果の詳細が公表されていないので、審査についての疑問や誤解があり、疑心暗鬼になっている団員も少なくありません。


操法の審査は、『消防操法審査要領』 に基づいて実施され、各隊員の行動審査についても、審査項目減点項目減点点数 が事細かに規定されているようですが、各分団にその情報は開示されていません。

減点項目に何があるのかも、当日どの項目に対して何点減点されたのかも判らないので、細かな反省が出来ず、要領(技術)の蓄積も出来ないまま、気付けば次の大会が巡ってくるといった状態です。(´_`。)グスン

これっておかしくないですか?

開会式で審判長さんが 『審査の結果について、一切の異議申し立ては受け付けません』 と仰有っていましたが、“異議” を唱えたいのではなく、どういう項目がどのように評価されたのか、練習でやってきたことが正しかったのか、間違っていたのかを知りたいだけなんです。

学校の試験でも必ず答え合わせがあります。間違ったところを見直して、次は間違わないように復習する。それで学力が向上していくものだと考えます。

今のままでは、敗れた分団の技術は向上しませんし、やる気も失せてしまうのではないでしょうか。

もっとオープンにして透明性を持たせないと不信感が募るだけです。また、教えて頂く消防職員によっても言われることがマチマチで、統一されていないのも問題です。

次回は4年後、今回の反省も曖昧なまま、出場選手も入れ替わり、何が正解で、何が間違いなのかも判らないまま、また手探りの練習をしているのかと思うとゾッとします。・・・(゚_゚i)タラー・・・

今後、操法大会が、各分団の団結、個々の技術の向上につながるイベントになるよう、主催者側も再考して頂けることを期待します。

2 件のコメント:

  1. 東山支部長2012年6月4日 22:52

    その通りと思います。公開しないのはタイム以外はエエ加減な採点しか出来ないからでしょうね。これは採点している方々の能力では無く、人の目には限界があり現状のやり方では正確なジャッジは不可能です。こんな状態で公開すると、繰り返し見る事が出来るビデオで、前の大会や他分団との比較により矛盾が多く発見され、収拾がつかなくなるのは容易に想像できます。結局はタイムや距離以外は誰もが納得出来る採点が出来ないのです。演技や細かい決め事は止めるべきです。操法練習を人件費に換算するといくらぐらいでしょうか?2ヶ月で約20回練習と仮定。1回3時間×15名×20回×残業単価2千円=180万円。さらに大会当日は3時間×15名×2千円=9万円プラス。世間ではこれぐらいお金がかかるイベントなのです。消防署や姫路市はコスト意識が無く実践で役立たないムダな練習をさせても平気な顔です。もし操法大会に出場する分団へこれだけのコストを払わなければならないならもっと効率化したり、エエ加減な採点しか出来ないものを止めて、もっと効果のある内容へ変えるはずです。無償でも人の役に立つと思うから出来る(やる気になる)のです。何の役にも立たない事をするのは個人の勝手(趣味)です。

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  2. コメントありがとうございます。m(_ _)m

    支部長さんの指摘は、実際審査している消防職員が一番感じていることだと思います。(経費のことまで考えたことはないかもしれないですが… (^_^;)) 主催者の姫路市はどう思っているんでしょうね?

    操法が全く無駄で役に立たないとは言いませんが、現状のやり方で無理やり競技化して順位を付けることに意味があるのか疑問に思います。

    確かに、操法は消防技術の基本だと思います。 実際の火災現場では主に操法経験者が活躍しているのは事実です。 1、2番員は筒先を持って火点近くに、3番員はホースや伝令(無線)を、4番員は水利の確保やポンプ操作を…といった感じです。

    なので、有事の際にも無意識に行動を起こせるという意味では、操法訓練の意義はあると考えます。

    しかし、どうでもいいような動作(シンクロ動作、ロボット動作、指先の角度…etc)に対して、重箱の隅をつつくように審査しないと順位が付けられないというのはどうかと思いますし、毎回ローカルルールに右往左往させられ、それを追っかけないと上位入賞出来ないようなシステムも改めるべきです。

    『操法大会のための訓練』ではなく、もっと実践で役立つような(電撃操法、中継訓練、ポンプ圧操作、延焼阻止…など)技術の習得に力を入れるべきだと思います。

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